■豆知識情報:賃貸の初期費用は家賃の六ヶ月分ブログ:18年03月02日
父親はボクが産まれた日、
品川に出張に行っていたそうです。
小さい頃に親を亡くした父親は
親になるということに、
とても強い思いを持っていたようです。
「親戚中がお前が生まれたことを祝ってくれたんだぞ」
「お前が生まれてきて、みんなすごく喜んでいたんだぞ」って
少し興奮しながらボクに話してくれました。
小さい頃のボクはとても神経質な赤ちゃんで
手でゆりかごをしている時はスヤスヤ寝ているのだけれど
寝たと思って、そっと布団に置くと「ギャー」っと泣き出す。
一晩中、抱いていたことが何度もあったということを教えてもらいました。
手のかかる娘だったみたいですね。
そして、
たくさんの思い出話を聞かせてもらった後、
最後に父親がこう言ったのです。
お前が生まれて来た時、こんなことを思ったんだ
「わしは親がいなくて
親がいない娘、親がいない娘と言われ続けてきた」
「だからこの子は、親がいない娘にはさせたくなかった」…と。
「そのためにも、これからもっと頑張ろう!」
「家族のために頑張ろう!」
そう思ったんだそうです。
その時、
父親は込み上げてくる思いを一生懸命抑えているようでした。
言葉では説明できない、いろんな思いが湧き上がってきたのだと思います。
父親はとても厳しい人でしたが、
いつも一生懸命、ボクを育ててくれました。
親の愛情を受けたことがないのに、ボクに愛情をくれました。
父親もお母さんも子育てをしたことがなかったけど、
ボクを立派に育ててくれました。
真実の愛とは
「自分が与えてもらえなかったものを与えること」
なのかもしれませんね。